トピックス
令和8年度(2026年4月)に入社を迎える新卒採用において、建設業界は全国的に人材確保の大きな課題を抱えています。特に技術系や現場で働く職種では求人が多く、最新の調査では求人倍率が約8.5倍と非常に高い数字となっています。企業の多くは「採用数を増やす」「前年並みを維持する」としており、建設業界全体で新しい人材を迎え入れたいという意欲は強い状況です。背景には、公共インフラの維持管理や防災・減災への取り組み、再生可能エネルギー関連事業など、将来にわたって欠かせないプロジェクトが数多く存在していることが挙げられます。
茨城県でも同じような傾向が見られます。高速道路や河川・港湾の整備、研究学園都市周辺での開発など、地域に根ざした建設需要が継続しており、地元のゼネコンや工務店は新卒採用に力を入れています。ただし、若い世代の県外流出や人口減少の影響もあり、採用活動は決して容易ではありません。そのため、県内の企業では初任給の引き上げや資格取得のサポート、働きやすい環境づくりなど、学生に安心して入社してもらえるような取り組みを積極的に行っています。
また、建設業というと「きつい」「大変」といったイメージを持たれる方も少なくありませんが、弊社と同様に近年はICT建機やドローン、BIM/CIMといったデジタル技術の導入が進み、現場の働き方も大きく変わってきています。安全性や効率性が高まることで、若手社員が成長しやすく、長く活躍できる環境が整いつつある現在、建設業界は働き手にとって魅力的な業界になってきています。
このように、茨城県の建設業界は人手不足という課題を抱えながらも、地域社会を支える重要な役割を果たし続けています。就職を考える学生にとっては、安定性があり社会に貢献できる業界であり、企業側もより一層魅力を発信しながら新しい仲間を迎え入れようとしています。未来の地域づくりに携わる大きなやりがいを感じられるフィールドが広がっています。