TOPICS

トピックス

建設業界 茨城編②

城県の建設業界は、社会インフラを支える重要な役割を果たしながらも、人材不足や高齢化といった全国共通の課題を抱えています。こうした状況に対応するため、県や業界団体は多角的な取り組みを進めています。

その一つが、国土交通省が推進する「i-Construction」に基づいたICT技術の導入です。茨城県土木部では、道路・河川・構造物などさまざまな工種でICTを活用した工事を積極的に発注しており、ドローン測量やICT建機の導入を促しています。さらに、中小企業でも導入しやすい低コスト技術の検証や実証実験を行い、県内全体で建設DXを推進しています。これにより、生産性や安全性の向上だけでなく、若手人材が働きやすい環境づくりにもつながっています。

また、人材不足への対応も重要なテーマです。県内の建設業協会では「休暇の保証」や「年俸制の導入」など、働き方改革を視野に入れた提言を行い、若者や女性が定着しやすい職場環境の整備を進めています。社会保険加入の徹底や契約の電子化といった制度面での改善も進行中で、建設業が「選ばれる産業」となることを目指しています。さらに、女性技術者の活躍を後押しするネットワークづくりも始まっており、多様な人材の参入促進にも力が注がれています。

公共事業においても、道路や河川改修、防災・減災事業などが安定した需要を支えていますが、県建設業協会は将来的な公共投資縮小を見据え、価格転嫁の仕組み改善や長期的な産業構造の見直しについても政策提言を行っています。こうした姿勢は、地域の安全・安心を守りつつ、業界全体を持続可能な形へと変革していくために欠かせない取り組みです。

総じて、茨城県の建設業界は、人材不足という厳しい課題を抱えながらも、ICT活用や働き方改革、制度改善などを通じて次世代につながる産業基盤の再構築を進めています。地域社会を支える「守り手」としての役割を果たし続けると同時に、魅力ある働き先へと進化していくことが期待されます。